Ta Prohm
この大きな木の根に守られている反面、嵐や風で枝が揺らぎその振動で遺跡が崩壊、または木々が寿命を終えて腐り始めたとき大きく崩壊してしまう恐れがあるという。枝に関してはやむを得ず伐採してしまうところもあるようだけど、多くのカンボジア人もこの木と遺跡の生み出す歴史の記憶が、情景がとても美しいという。共存して行くすべはないのだろうか・・。
Angkor Wat
仏の心を表す蓮の花。 汚い泥の中で育ち美しい花を咲かせる。
見ているだけで心洗われる気がするのは、そのせいなのか。
アンコールトムより70年ほど古いアンコールワット。 スールヤヴァルマン2世が30年もかけて作り上げた寺院。 他の遺跡が東に向かって立っているのに対して、 アンコールワットだけが西を向いている。 魅惑の寺院都。
ヒンドゥー教の天地創造神話『乳海攪拌』で、阿修羅と神々に引っ張られる蛇の精霊ナーガ。5つの頭を持ち、中国では龍と同一視されているとか。
『乳海攪拌』 神々とアスラ(阿修羅)が不老不死の妙薬アムリタを手に入れようと考えた。ヴィシュヌ神の化身である大亀に大マンダラ山を乗せ、大蛇ナーガを絡ませて、神々とアスラがナーガを引っ張りあうことで山を回転させると、海がかき混ぜられた。海にすむ生物が細かく裁断されて、やがて乳の海になった。さらに1000年間攪拌がつづき、乳海から天女や女神たちが次々と生まれた。最後にようやく妙薬アムリタを得ることができた。しかしアムリタをめぐって神々とアスラが争いを続けることになった。[from Wikipedia]
ヒンズーでは神の使者のサル。 アンコールワットの神話のレリーフにも 勇敢に戦うサルのモチーフが。
だけどココのサルも日本と同じく悪ガキ度は高いらしい。近寄って撮ろうとしたら『いたずらされるからダメダメ』と止められてしまった。
ついつい。無意識のうちに空を見上げてしまう。見上げてしまうというより、イヤでも目に入ってしまう空。日が高くなるにつれ、蒸し暑くなっていくのとは裏腹にそこには爽快さだけがある。
日陰で一休み。
壁を覆うレリーフの多くは未完成のまま終わっているという。私たちはそうとは知らずに完成度の高いレリーフだけを眺めながら感心しながら歩いていく。そう、それが王様が通った道だとも気にも止めずに・・。一説では王様の道順から彫り進めていったそう。なので裏側になると今でも下彫りの段階のものが残っている。今にも職人さんが来て続きを掘り出しそうな・・そんなカタチのまま。
鬱蒼と生い茂る熱帯のジャングル。 フランス人アンリ・ムオーが1860年にアンコール・ワットを訪れて以来、世界の人々から注目をあつめるようになるまでアンコールワットも長い間この中に眠っていた。それまでもこの地を訪れた多くの人たちが荘厳なアンコールの佇まいに魅了され、その謎に思いを馳せてきた。
一番最初の日本人がアンコールワットを参拝しに訪れたという記録がある。 それは江戸時代にまでさかのぼる。一人の侍が両親の死を弔うために仏像をこのアンコールワットに安置したという。一説にはアンコールワットの壁はその当時、黄金色に塗られていたとか。彼の見たアンコールワットは黄金に輝く寺院だったのだろうか・・。
高いところは苦手だけど、登らずにはいられなかった。 見ずにはいられなかったこの風景。 中央塔から見える風景。
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