なんとも1年ぶりの更新です。
先日、久しぶりにFriends Without A Border (フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー)のメーリングのお手伝いに行って来ました。
FWABはシェムリアップにあるアンコール小児病院を運営しているNPO団体で、今回のメーリングは毎年行っているデング熱の研究や治療のための寄付を募る主旨のお手紙の発送でした。
デング熱は蚊を介してウィルス感染するもので、症状としては突然の発熱や頭痛、眼窩痛、筋肉痛、関節痛を伴い、食欲不振、腹痛、便秘が起こります。また、デング熱とともに起こるデング出血熱は小児では発熱後、下血や出血が起こり、これが続いてしまうと血液が足りなくなってショック状態(デングショック症候群)に陥ることが少なくないようです。
また、デング熱を防ぐワクチンや具体的な特効薬はないそうで、そのため現在の治療法としては輸血や対症療法薬で、予防はとにかく”蚊”に気をつけるほかはないとか。
アンコール小児病院では毎年120人ほどの子どもたちの治療にあたっていますが、今年はこの20年でもっとも最悪な年と呼ばれていて、なんとこの6月で去年1年間での患者数を遥かに上回る360人以上のデング熱患者がアンコール小児病院で治療を受けているのです。
10年近くカンボジアに住んでいた知人がデング熱にかかった時の話を聞いたことがあります。大のおとなでも熱や身体中に痛みが走り、意識はもうろう・・。治療という治療もなく10日ほど過ごしたそうです。これを考えると子どもたちはどれだけの苦しみを耐えているのでしょうか・・。ショック状態に陥ってしまった場合は命の危険もあります。
また、以前に病院のお話を伺った時、貧しい地域では病院にもたどり着けない子どもたちが大勢いると聞きました。統計にあらわれている患者の数は病院に来て治療を受けられた子どもたちの数だと思います。少なくともなんとか病院にたどり着けた全ての子どもたちに最善の治療が施されることを祈ります。
デング熱の治療及び研究への寄付については、下記のFriends Without A Borderのサイトをご覧ください。
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◆ 参照リンク:
Friends Without A Border (英語サイト)
Friends Japan (日本語サイト)
デング熱について (ウィキペディア)
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