→ 校舎の老朽化
・ コミュニティが作った校舎は作りが簡素なのと安い素材で立てられているために老朽化が激しく、大抵の場合もって2年程度だとか。(特にカンボジアの厳しい気候に耐えうるには難しい・・)
・ 驚いたのが、93年の選挙で政治家たちが票を得ようと選挙活動の一環でこぞって選挙期間中に質の悪い学校をいろんなところにどんどん建てていったとか。長く持たない上に、風が通らずに蒸し風呂状態になってしまうとか、雨期にはトタン屋根に激しく雨が打ち付けて授業にならないなどなどかなりの悪環境。中には建設中に選挙が終わってしまい、建設途中のまま放置された学校もあるとか。
→ その他学校環境について
・ お寺を使用して授業をしたり、名前の通り、青空教室も珍しくない。(青空教室って・・雨期の時とかどうするの? 聞いておけばよかった・・。)
・ ほとんどの学校にはトイレがなく、使い方を知らない子どもも多く衛生面でも問題が多い。(※ ちなみに普通の家庭やコミュニティにトイレを設置するには約150USD(USドル)がかかる。これは牛1頭分に相当するため、貧困層の多くは未だに家にトイレを作るくらいなら牛を買うと言う選択をする。というより、そうさせざるを得ない生活・・。150USDなんてGDPにしたら約半年分の生活費だし。)
トイレのない学校: 41%
安全な飲料水がない学校: 52%
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ちなみに今回のサンボー小学校の支援内容は
・ 鉄筋コンクリート煉瓦積み瓦葺き平屋校舎1棟5教室
・ 教室備品(児童用机椅子100基(1基に2人が座れる);教師用机椅子5組;教壇5基;黒板5枚)
・ 井戸 (素敵なモザイクデザインが施されています。)
・ トイレ1棟4室
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日本の学校から考えたらありえないくらいの小規模。だけど、実際教育を受けられない子どもの多さや、手の届かない学用品の数々、進学することの難しさを考えると、なんて贅沢な環境で子ども時代を過ごしたんだろう・・とありがたみと同時にその重みを感じる。サンボー小学校の子どもたちが大人になった時に『小学校楽しかった!』って思ってくれたら・・。
[上記の内容はプノンペンにあるシャンティボランティア会で伺ったお話が元になっています]
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