![]() |
直接カンボジアの話ではないけれど、現在NYCにあるCooper-Hewitt National Design Museum(クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館)では「DESIGN FOR THE OTHER 90%」という世界人口の実に90%を占める人たちが、自然環境、経済面、地理、内戦・紛争など様々な悪状況下で生きているにも関わらず、人間が人間らしく生きていくための道具や日常に必要な製品のデザインは残りのたった10%の経済大国、工業先進国向けに優先されているという警告と社会への責任を問う展示となっている。
*** と、ココまで書いておいてまだ行っていないのが恥ずかしいのですが、難民キャンプや発展途上国で活動するNPO団体の方のお話を聞いていてたまに出てくるのが、企業単位での支援者の中には自国のスタンダードで考えてしまうので、「寄付/寄贈をした=ステータス」の満足感だけが浮き上がってしまって、肝心の(特にモノや道具での支援の場合)現地での実用性という部分が抜け落ちてしまっていることが少なくないとか。 カンボジアでは多くの日本人が活動していたり、かなり友好的に国としても日本はカンボジアを支援しているようですが、以前に日本が寄贈(というのですか?)をした「きずな橋」。以前にそこを通った時に、とても立派な橋が立ったと大喜びだったのもつかの間(カンボジアの紙幣にもなってます!)、雨期には水浸しになってしまって役目を果たしていない・・という話を聞いたのを思い出してしまいました。四季があって比較的穏やかな天候の日本で活動する技術者/設計者たちには、カンボジアの雨期と乾期の大きな差を考えられなかったようです。 *** さて、この展示、2007年9月23日(日)までやっているそうです。 去年の秋頃、セントラルパークやプロスペクトパーク(いずれもNYC)で、Doctors Without A Border(国境なき医師団)が、実際に公園に難民キャンプで使用されているテントを張って、地雷、医療、食料、飲料、住、などについて40分ほどのツアーを日に何度もやってくれるイベントがあったのですが、実際に現地で活動している人たちが見てきたものをそのまま体験として語っていたので衝撃も大きかったです。 こういうものがどんどんいろんな場所でいろんな角度で紹介されていけばいいなと・・。
2 East 91st Street Museum Hours: General Admission: $12.00 Cooper-Hewitt WEB: http://www.cooperhewitt.org/ |
最近のコメント