写真を撮っていると、すぐに子どもたちに囲まれてしまう。
でも話しかけてもカメラを向けても
恥ずかしそうに隠れてしまう。
でもその中でひとりのオンナノコが声をかけてきた。
『what is your name, ma'am?』
リサだよ。
と、答えると
はにかみながら
『私はホンって言うの』
と、教えてくれた。
遠くにいても
『リサ！』
と、笑顔で手を振ってくる。
いくつなの？
とか
兄弟はいるの？
とか
片言の英語で人懐っこく聞いて来る。
でも
『do you like school?』
という問いには
ただ首を傾げるばかり。
小学校の教育には英語の授業なんかない。
簡単か難しいかどうかではなくて、
いつも自分が観光客から聞かれている問いにしか答えられないのだ。
このホンちゃんとは遺跡でまた思いがけずに再会してしまう。
でもそこにはちょっと心の痛い別れが待っていた・・。
(※ ちなみに写真左がホンちゃん)
お昼は美味しい麺でした。
なんて言うんだったっけ・・。
薬味はミョウガみたいな感じのグリーンのスープを。
日本のソーメンみたいにさっぱりと。
疲れた身体に優しい一品。
結構一番好きだったかも。
ちまきの中身はモチモチしたほんのり甘いお餅。
お餅の中には栗のような蓮の実が入っていました。
ほんのり幸せご飯。
贈呈された学用品や遊び道具。
カンボジアではサッカーとバレーボールが人気。
子どもたちが元気に遊ぶ姿を想像する。
小学校に通う子どものお宅を訪問する。
藁葺きの壁からは小学校が見え、屋根からは蒼い空がストライプに見え、高床の板張りの床からは地が垣間見える。雨風をしのぐだなんて言葉だけの世界だ。
きしむ梯子をのぼりお部屋にお邪魔する。
何もない部屋。
小さなお鍋に欠けた食器。
洋服という洋服も見当たらない。
隅に置かれた最低限の日用品。
めぼしいものと言えば古びた小さなラジカセ。
必要最低限で暮らしているのではなく
ないのだ。
必要なのにない。
子どもが3人。小学生が2人とハンモックで眠る乳児が１人。40代前半の旦那さんに30代後半の奥さん。地雷によって傷を負った旦那さんは職を失い、治療のために借金をし、表通りにあった家を失い、ひっそりと裏通りのこの土地に自分自身で家を建てたという。自分の畑でわずかな野菜を育て家族５人で暮らす。
二人は言う。
自分たちはもう先が長くない。
子どもたちにはこれから先、
生きていけるように教育を受けさせたい。
想像を絶するのではなくて
想像をすることすら出来なかった。
この村にあるサンボープレイクック遺跡では早稲田大学の方々が発掘調査をしている。その関連もあって、サンボー小学校の井戸には早稲田の生徒さんたちが素敵なモザイクのデザインを。
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